歴史あるスナック菓子、コーン系が苦境に陥る現代的事情・・・
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8月生産分をもって主力の「カールうすあじ」「カールチーズあじ」は西日本地域のみの販売になる。
全日本菓子協会によれば、2016年の菓子全体の売り上げは3兆3609億円。この10年間、全体としては横ばいだ。「スナック菓子」の売り上げだけを見ればむしろ微増となっている。
それなのになぜ、一世を風靡した老舗ブランドが“消滅”したのか。
カール販売終了の謎を追うと、「絶滅危機にあるロングセラースナック菓子」が浮かび上がってきた。
スナック菓子の出荷構成比は、ポテトチップスに代表されるポテト系が72%と突出しており、コーン系17%、小麦系8%と続く(2016年、全日本菓子協会調べ)。
流通ジャーナリストの渡辺広明氏が解説する。
「ポテト系は原材料であるじゃがいもをスライスする工程が各商品で共通しており、設備投資のコストが安く済む。
一方で、コーン系は専用の機械で製造せねばならず総じて製造原価が上がってしまう。
その結果、消費者にとってはポテト系よりも割高に感じる商品が多くなってしまうのです」
「スナック菓子は原価の2〜3割が輸送および包装コストで、残り7〜8割が原材料や味付けなどの製造コストです。
その中で大きく差が付くのが『原材料の輸送費』だといわれます。
ポテト系は国産原料を使用することが多いので安く済むが、コーン系は海外から原材料を輸入するためコストがかかる」
〜続きはソース〜
配信 週刊ポスト2017年6月16日号
NEWS ポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20170605_560987.html